蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

本訴に挑むにあたって

いつも応援ありがとうございます。今回,私の主張が全面的に認められる形で仮処分申請が和解という結果で終わりました。いよいよ本訴で土俵復帰に向けた戦いが始まろうとしています。

私の主張は最初から同じです。きちんと調査すれば八百長をやっていないことはハッキリするのに特別調査委員会はきちんと調査をしなかった。そして,解雇される前にその調査の問題点について調査委員会には意見書まで出したのに,それにも何も答えてもらえないないまま解雇された。このことが到底納得できないのです。

この解雇は不当です。私は当然,本場所の土俵に再び立たねばならないという主張です。八百長をやっていないことは証明できない,と言われることもあります。でも私は一番もやってません。なんとか証明しなければなりません。

又,納得がいかない一番の理由は,簡単な特別調査委員会の調査だけで,ある1回の相撲の取り組みを,お金を出して八百長をしたと決めつけられたことです。そして,それだけで私が解雇されたことです。

本訴では,このことを証明し,解雇されたのは間違っていたことを認めてもらいたいのです。私が出したというお金の動きを調べたり,携帯の履歴を調査したり,いくらでも調べられることはあるのに一切調べられなかった。最後は理事会に上申書を出してきちんと調べてほしいと頼んでも聞いてくれなかった。私の話も聞かないし,ただ相手がやったと言ってるからクロだど言うだけで,私は八百長力士と決めつけられ,解雇されました。

だから私はまず,仮処分の申請をしました。これは,力士としての地位を認めて給与の支払いを速やかに行ってほしいという訴えでした。私は内モンゴルの出身の外国人力士で興業ビザで日本に滞在しています。もし地位がなくなれば在留資格も資金もなくなり裁判もできません。

その仮処分の裁判で,私はようやくビデオを見ながら問題の一番の取り組みを説明させてもらえたし,裁判所に事情をきちんと聞いてもらえたと思ってます。その結果,裁判所は,協会は一年間,幕内力士としての給与を満額支払う,という内容で和解を提案して,我々は和解しました。しかし,これは「お金で和解した」のでは決してありません。裁判所の提案は,慰謝料ではなく,これまで通り幕内力士としての給与が支払われて,そこから源泉徴収で税金も納め,社会保険料など一切もこれまでどおり納めるということで,協会の一員としての地位を認めるというものです。

そしてこれからの本訴では,法廷という公開の場で,私がどんな調査を受けて解雇されたのか,徹底的に明らかにしていきます。

相撲は日本の国技ですよね。私は内モンゴルから日本に来てますが,相撲は日本の長い伝統がいろんな形で残されててものすごいなぁっていつも思ってました。大好きだった大相撲から,こんな調査結果だけで解雇されたことが今までもやっぱり信じられないです。だからこの調査はたまたま間違えただけで,最後には正しい判断,正しい結論に戻ってくれると信じてます。ここ何年間か相撲協会ではいろんな問題が起きていました。でも私を育ててくれた相撲がこれからも世界中の人たちが親しんでくれるものであってほしいととても思っています。

最後になりましたが私の復活のために署名が九千名を越えていることを知らされました。全国,全世界からの励ましを心から感謝いたします。必ず土俵に戻ってみなさんの前に!