蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

本日の判決について

平成25年3月25日 蒼国来関弁護団

財団法人日本相撲協会所属力士である蒼国来関〚本名,恩和图布新―エンクートフシン―)は,平成23年4月,日本相撲協会から,平成22年5月場所11日目の取組で「故意による無気力相撲」を行ったとして引退勧告処分を受け,拒否したところ解雇処分を受けました。蒼国来関は,「故意による無気力相撲」など行っていないことを主張して,平成23年6月,日本相撲協会を被告として幕内力士の地位にあることの確認及び幕下力士の給与の支払いを求めて提訴し,本日,東京地方裁判所において,蒼国来関の請求を認める,全面勝訴の判決を受けました。

判決は,蒼国来関の「故意による無気力相撲」は事実無根であるとし,日本相撲協会の引退勧告および解雇処分が不当なものであると判事しています。提訴以来1年9か月にわたり,原告被告双方が主張立証を尽くし,慎重に審理されたうえでの結論です。蒼国来関は,幕内力士として心技体が充実しつつあり,飛躍のときを迎えようとしていた矢先,まさに青天の霹靂というべき解雇処分を受け,約2年もの間雌伏のときを余儀なくされてきました。土俵に復帰できる人一日千秋の思いで待ち望んでおり,また,蒼国来関の復帰を待ち望んでいる相撲ファンも沢山おられます。

力士が心技体を充実させ,十分な力を発揮できる時期は限られています。日本相撲協会が判決を真摯に受け止め,蒼国来関を直ちに幕内の土俵に復帰させることを,切に願う次第です。

以上


(写真:全面勝訴を受け,裁判から出る蒼国来と弁護団
※この後,記者会見が行われました。その内容は近々掲載させていただきます。