蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

声明要旨 蒼国来関弁護団

平成25年4月3日午後,日本相撲協会において,北の湖理事長より,解雇の処分を取り消し幕内力士としての復帰を認める旨のお話しをいただきました。

2年近くにわたる東京地方裁判所の審理とその結果である判決を尊重し,控訴をすることなく,早期の解決を決定された日本相撲協会の英断に,敬意を表します。

再出発は,本年7月7日の名古屋場所,西前頭15枚目の地位からとなります。

このように協会のご配慮のもと,復帰することになったことで,蒼国来関としても,幕内力士の名に恥じないような土俵を勤めることのできるよう,心機一転稽古に精進していく所存です。

私ども弁護士も,これからは蒼国来関の弁護団ではなく,蒼国来関の応援団に組織替えをし,ひきつづき応援させていただきます。

大変ありがたい結果になりました。感謝しております。


皆様の長い間にわたりましてのご支援,ありがとうございました。

蒼国来関弁護団

上段左から,若井英樹虎の門法律事務所),(蒼国来),藤井和典(藤井・永法律事務所),小松初男虎の門法律事務所),浦上俊一(柳田国際法律事務所)
下段左から,鈴木雄貴虎の門法律事務所),秋山洋(柳田国際法律事務所)

※今後の蒼国来の情報は,Sokokurai.netからお送りします。こちらもどうぞよろしくお願いします。

蒼国来土俵復帰記者会見

2013年4月3日(水)相撲記者クラブ主催で開いていただきました記者会見での,蒼国来,荒汐親方,弁護団への一問一答からお届けします。

記者: 北の湖理事長から「申し訳なかった」との謝罪のことばがかけられたということですが,これを聞いたときの率直な気持ちを。
蒼国来: 「この2年間,つらい思いをさせてすみません」と言ってもらって,ものすごく心に響く言葉でした。嬉しかったというか,ものすごく感動しました。
記者: 親方にとっての,この2年間とは。
荒汐: まず,師匠としてはもちろんのことですが,一協会員として,こうやって一人でも冤罪を救えたということは,ものすごく嬉しいし,蒼国来がここまでよく自分の信念を貫いて,よく頑張ったな,と,そういう気持ちでおります。

記者: 今この場で,こういう会見が出来ていることについての気持ちは。
荒汐: 私は最初から信じて疑わなかったのですが,いざこうしたことになりますと,本当に今回,今日,北の湖理事長からご配慮いただきまして,七月場所でいいよ,それも十五枚目から,ということで,本当に相撲協会には感謝しております。
記者: 七月場所からでいいというのは,親方からお願いしたのですか。
荒汐: いいえ違います。一番最初に北の湖理事長からこれで,という話をいただきました。
記者: 理事長からお詫びの言葉があったとき,二人はどう答えましたか。
荒汐: それに対しての返事は二人ともとくにしていませんが,こうして理事長から言ってもらって,この二年間ここまでやってきてよかった,そういう感じでおります。
記者: 二年前には弁護士さんと一緒に戦うという会見をして,二年たって,こうして協会に戻れるという会見をしている。この今の気持ちを。
蒼国来: あの時はただ,自分はやっていません,という言葉しか思い浮かばなかった状況で,それがやっと本日明らかにしてもらって,時間は2年かかったんですが,弁護士さん・ファンの方はじめ,ずっと支えてもらって感謝してるし,自分としても自分が大好きな相撲に戻れるということで,ものすごく喜んでおります。
記者: 2年ぶりの国技館だったと思いますが,どんな気持ちで。
蒼国来: 好きな相撲の世界にもう一度足を踏み入れる瞬間は,幸せな気持ちを感じました。嬉しく思います。
記者: 七月場所でいいよ,と理事長から声をかけられたときは
蒼国来: すごく嬉しかったです。
記者: 五月場所が始まりますが,関取自身も七月場所のほうがありがたいという気持ちですか
蒼国来: 理事長はじめこうして配慮してくださったことに大変感謝しています。
記者: 稽古はいつから。
蒼国来: 本日こうして決定しましたので,明日からまわしを着けておりたいと思います。
記者: 2年のブランクがありますが,幕内の関取としてやっていく自信は。
蒼国来: まわしをつけたトレーニングはできていませんが,自分なりにトレーニングをしてきたので,これからまわしをつけて精一杯もとに戻るように稽古して行きたいと思っています。
記者: この2年間は蒼国来関にとってどんな2年でしたか。
蒼国来: 話せば長くなりますが,こういう結果をいただいたので,正直に言ってもうあまり考えたくないです。これからは前向きに稽古のことだけを考えて頑張っていきたいです。
記者: 時には心が折れそうになったことはありましたか。
蒼国来: それは一切無かったです。気持ちは最初からずっと強く持っていました。
記者: 今後,より注目が注がれると思いますが,プレッシャーに感じたりすることはありませんか。
荒汐: 私からは,皆様にお願いしたいことがあります。一日もはやく前の生活に戻してやりたい,稽古に精進する生活に戻してやりたいので,遠くから暖かく見守っていただければと,これを本当に皆様にお願いしたいところです。
記者: 結果についても注目されると思いますが。
蒼国来: ここまでこれたのは,今日まで応援してくれたファンの皆さんの応援もあったので,そういう支えてくれた人たちに恩を返せるように,そして協会にも,もっともっと相撲に来てもらえるように,今まで以上に自分がいい相撲をとっていきたいと思っています。
記者: ブランクがありますが,怪我を含めて,不安はありませんか。
蒼国来: あまり考えてません。前向きに,とにかく早く戻りたいという気持ちでいっぱいです。
記者: 師匠としては,このブランクの後の稽古についての考えは。
荒汐: 五月いっぱいくらいで,関取衆の稽古に参加できるくらいまで,進めばいいかと思っています。
記者: 師匠としてこれまで,いわば子である自分の弟子に,稽古の場すら与えることが出来なかった,親の気持ちとして,どんなものでしたか
荒汐: 家庭の両親と同じような気持ちです。本人はやってない,と言ってる自分の子どもに対して,お前はやってるんだ,というような,そんな気持ちはちょっと私は考えられない。子どもがやってないと言っている,それを信じてやってきましたが,部屋にもなかなか帰ってこれない,友達の家にお世話になったり,そんな話も聞いてましたので,協会との板ばさみもありましたが,つらいことも多々ある日々でした。
記者: 親方が2年間信じ続けてくれたことについては。
蒼国来: 親方は部屋で稽古していいって言ってくれたんですが,途中からあまりにも迷惑をかけるし,自分でも判決がでるまではこれからのことで影響が出ないように,ちょっと離れてトレーニングしようという気持ちで。
記者: 具体的には2年間のトレーニングは
蒼国来: ラグビーの練習に参加したり,筋トレしたり,自分が今できることだけをやってました。友達の家で,風呂の前には腰割り50回,100回とか,自分なりにやってきました。
記者: 親方は,あらためて弟子を信じてよかった,という気持ちですか。
荒汐: はい,それに尽きます。
記者: 部屋の他の力士の皆さんは?
荒汐: 蒼国来のことは,うちの力士はみんな慕ってますので,誰一人陰口をいうようなものはいませんので,みんな弟子は心配してますし,今日も今頃帰ってくるのをみんな待ってると思います。
記者: 二年前,解雇の判断を下したのも協会,そして今日,復帰の判断をしたのも協会ですが,今,あらためて相撲協会に対して思うことは
荒汐: 相撲協会に対して恨みとかどうこうという気持ちはまったくありません。それよりも,こうして復帰の判断をしてくださった北の湖理事長に感謝しています。
記者: 関取はこの2年間,一番力になったことはなんですか。
蒼国来: 弁護士のみなさんはじめ,親方,そしてファンの方が毎月集まって呼んでいただいたり,そこはものすごく支えになりました。
記者: 場所中,国技館の前ではずっと応援活動もされてましたが,そういうファンの皆さんにあらためて一言。
蒼国来: 口でありがとうございますと言っても言い切れないほどの応援をしていただいたので,今度こそ,相撲に帰るので,相撲で恩を返したい,そう思っています。
記者: 2年で番付の顔ぶれも代わりましたが,今の顔ぶれを見てどう思いますか。
蒼国来: 正直に言って,最近やっと相撲を見られるようになったんですが,十両も幕内もすごく力士が変わったなという感じはしてます。知らない子たちも上がってきてるのも見てましたので,そういう人たちに負けないようないい相撲を取りたいです。
記者: 番付は15枚目からですが,今後の目標としては
蒼国来: 自分がいけるところまで頑張りたいと思ってますので,明日,大関になる横綱になる,とは言えませんが,できるところまで頑張りたいです。
記者: いつごろから相撲を見られるようになりましたか。
蒼国来: どうしても見るといろいろ考えちゃってたんですが,1年前くらいから少しずつ見るようになって,ここ数場所はほとんど見ていました。
記者: それは自分が立つことをイメージして,ということですか
蒼国来: そういう意味もありました。
記者: 中継を見て,なぜ自分がここにいないんだ,という気持ちにはなりませんでしたか。
蒼国来: ありました。なぜ私がいないのか,そう感じたことはあります。
記者: 弁護団の方から,この戦いを振りかえって。
弁護団 裁判は双方が弁護士をつけて争うので,何事も簡単な裁判はありません。その上,今回のようにやってないことを証明するというのはなかなか難しいことで,そういった面では大変な訴訟であったという部分はございます。ただ,蒼国来関は,非常に気持ちが安定した方で,日本の法制度もよくわからないだろうし,裁判についてもよくわからないはずですが,一度たりとも弁護団に不安や不満を言ったことが無いんです。これは立派だと思いました。法廷で関取の認識とは違う証言が出たときでさえ顔色を変えないので,かえって怒らないのはヘンだと言われたことまでありますが,それくらい気持ちが安定している方ですね。そういう意味でも,弁護団は日々救われたところがあります。そして親方が,関取のことをずっと信じていたというところも大きかったです。
記者: 師匠としては,今後どういった相撲をめざしてほしいとお考えですか。特にファンの方へ伝えるものとして。
蒼国来: この人間はそういったことで心配することはありません。誠実ですし,賢い人間ですので,そういう面については私はまったく心配していません。
弁護団 他にございませんか。では本日はお忙しいところ多数お集まりいただきありがとうございました。今後ともご支援よろしくお願いいたします。

以上

蒼国来勝訴後の記者会見(全文)

(2013年3月25日17:30より開かれました記者会見より)

※入場(拍手)

弁護団 本日はご多用中のところお越しいただきありがとうございます。本日の判決についてご報告させていただきます(以下,前回のブログ「本日の判決について」のとおりご報告申し上げました)。

蒼国来: 本日はお忙しいところ来ていただきありがとうございます。やっとこの長い2年間で,こういう結果がでましたが,それでもあの日のことは一時も忘れていませんし,一日も早く相撲に戻りたいので,これからもよろしくお願いします。

弁護団 それでは判決についてご質問がございましたらお願いいたします。

記者: 判決をお聞きになった時のお気持ちは。
蒼国来: そうですね,うれしいですけど,やっぱり早く土俵に戻りたいなという気持ちになりました。

記者: 約2年間という長い裁判になりましたが,その間支えになったものは何ですか。
蒼国来: 当時は「やってない」以外の言葉しか言えることがなくて,それでも応援し続けてくれる皆さん,ファンの方のおかげで,本日ここまで来ることができたと思っています。ファンの方には本当に感謝しています。

記者: 今日の判決で,相撲協会の解雇処分のやり方に問題があったという認定が出ましたが,関取は相撲協会にあらためてどのようなことを言いたいですか。
蒼国来: 一度も私は,相撲が嫌いとか,協会が嫌いとか,そういうことは一切言ってませんし,ただ今回の調査をきちっとやってくださいとだけ言ってきました。これからは,こういう結果がでたので,早めに土俵に戻してもらいたいという気持ちでいっぱいです。

記者: 判決が勝訴になったポイントはどこにあったと思いますか。
弁護団 私どもとしては,問題とされたいわゆる「故意による無気力相撲」の取組が,本当の真剣勝負の一番だったと言い続けてきたのが,やはり重要なポイントだったと思います。判決内容で,判決の理由として指摘されている点が2点ございます。1つは今申しました通り,問題となった取組について,これは故意による無気力相撲だったは認められないという判断がなされています。もう1つは,引退勧告がなされましたが,それに従わないことを理由として,協会の秩序を乱す行為だとして解雇,という手順が踏まれたのですが,それに対して,引退勧告に力士が従わないことをもって協会の秩序を乱す行為とは言えない,という意味でも解雇は無効だという判断が下されています。私どもは以上が裁判所が言いたい理由の主要な点だと思っております。

記者: 蒼国来関は,処分が出て,部屋を出てから,どのようなトレーニングをしてきましたか。
蒼国来: なかなか当時はトレーニングする気持ちではなかったのですが,知り合いに紹介してもらったラグビーのチームでトレーニングしたり,自分なりにやってきましたが,正直に言って,完璧な相撲を取れるまでのトレーニングはできてないかなという感じです。今のところは。

記者: 復帰されるにあたって,不安はありませんか。
蒼国来: 一切ございません。早く戻りたい,それだけです。

記者: 以前は部屋で生活されていたとのことですが,今現在は。
蒼国来: 裁判の途中では部屋に住んで,というようなこともありましたが,そのあと,お世話になっている先輩の家に行ったり,友達の家に行ったりして,お世話になっています。今は部屋にはいません。

記者: トレーニングは,具体的にはどういった。
蒼国来: 今は相撲をとるということは一切できていませんが,ジムで筋トレしたり,腰割りや四股くらいしかできていないですね。

記者: 以前,星風関が同様の裁判を起こされてましたが,そちらでは原告が敗訴になりました。その裁判と比較してのポイントを教えてください。
弁護団 星風関のケースについては,私どもには正確にはよくわかっていない点がございますので,コメントは差し控えたいのですが,こちらのほうで一番強く訴えたことは,協会が認定した理由について,二人の供述が一致しているというものがあったのですが,それをよく見てみると,供述自体がかなり変遷していて信用性がなく――これは裁判所の判決でも判断されております――,それから,二人の供述が一致しているという点についても,そうした事実がないということです。そうなりますと,いわゆる協会がこの一番が「故意による無気力相撲」であると認定する根拠にとぼしい――協会の立場から見ても――,そのあたりが裁判所でも認定されているのだと思います。もちろん私どもとしても相撲自体のVTRを流して訴えたり,関取自身が説明をして,見る人が見ればわかると,そう訴えてきました。裁判所は,慎重に,その点はあまり重視しなかったかもしれません。やはり認める根拠がない,という形での判断だと思います。

記者: 復帰となると,七月場所からこのような番付で,という要求になりますか
弁護団 一日も早い土俵復帰を前提として協議を開始させていただきたいと思っています。まだ,今日の段階では協会からのご連絡もありませんので,何とも言えませんが,関取は一日も早く従来の地位で相撲を取らしてもらいたいという考えですので,本当に一日も早くと考えています。やはり相撲の復帰が決まらないと,あれだけの激しい稽古はできるものではないと思いますので,復帰の日が決まれば稽古をつみますね。関取もそういう気持ちですね。
蒼国来: そうです。

記者: 関取は,処分を受けてから,相撲をどういう気持ちで見ていましたか。
蒼国来: 正直に言って,最初のほうの場所は,見てられませんでした。最近になって,自分の裁判が終わりを迎えるようになって相撲を見るようになってきました。今見ても,新人が上がってきたな,とか,思いながら見ています。

記者: 親方との連絡はとられてますか。
蒼国来: まだ実はとってません。これから,この裁判,記者会見であったことを報告したいと思います。

記者: 体重の変化は
蒼国来: 体重は変化ないんですが,筋力的には落ちている感じはしています。

記者: 調査委員会の調査の不備については以前から指摘されていたと思いますが,調査委員会への関取の思いはありますか。
蒼国来: その時にやっぱりきちっと調査してほしかったので,何回も何回も言っても聞き入れてくれなかったので,結局,行く道がこの道しかなくなって,そして今日こういう判決になって,あのとききちんと調査してくれればここまでくることはなかったんじゃないかと思っています。

記者: 弁護団からは調査委員会に何かありますか。
弁護団 調査委員会の調査の問題点については,裁判で主張し,証人尋問でも行ったとおりですが,ここで言いたいのは,相撲協会は調査委員会の判断を尊重して関取を処分しましたが,今回は日本の,東京地方裁判所という司法機関が,証拠調べを2年近くやって,その上での認定ですから,それは調査委員会のご判断よりも,はるかに重い認定だと受け止めていただきたいと思います。そういったことで,協会のほうで今回の判決を尊重していただけるのであれば,調査委員会のいろいろな判断について私どもからあれこれいうつもりはございません。

弁護団 それから,この主張が認められたポイントについて,ひとつ付け加えさせていただきますと,やはり,親方の関取に対する理解というものが,すごく大きいと思います。最初に親方が仰ったことは,「こんなことに巻き込んでしまって大変申し訳ない」というコメントでしたが,今もそういうお気持ちであることは,私どもも伝え聞いております。そういったことで,親方も蒼国来関を信じて,協会内部の方でもありますから明確なご支援は難しい立場ではありますが,誰より信じていたのが親方であるからこうやって頑張れたのではないかな,と思います。

記者: 部屋に戻っての稽古はこれからになりますか。
蒼国来: もちろんこれから考えたいと思います。協会から何と言われるのか聞いていないのでまだわかりませんが,その辺は親方とも連絡していきたいと思います。

記者: 判決文の中で,過去に故意による無気力相撲に関与したことがうかがえるものの,本件については認めるに十分でない,というような表現がありますが,これについてはどう理解すべきでしょうか。
弁護団 その部分について十分に検討してませんが,その前にまえおきがありまして,「一般論として」という言い方があって,その相手の供述によればそういった可能性があるんだ,という認定だったと思います。しかしながら,判決文としては本人の故意による無気力相撲については否定しておりますので,一般論としてはそういったことが言える可能性はあるが,本件については,それは全然認定されておりませんので,そういった程度にとらえております。

記者: 無気力相撲への関与がうかがえるようなメールがあった,ということですか。
弁護団 いいえ,その供述自体から見れば認定される可能性はある,という意味で,それが真実であればそうかもしれません,ということです。私どもとしては,それについては反論はしておりますが,ここについての裁判所の判断は特にありません。

記者: 土俵に復帰できるとなると,どんな相撲がとりたいですか。
蒼国来: 今まで以上の・・・。応援してくれた方々に恩を返すのは,土俵の上でだけなので,今までにとった相撲以上のいい相撲を取って見せたいなと思います。

記者: ご両親には報告されましたか。
蒼国来: 移動中に,先ほど連絡しました。この連絡を待っていたみたいで,ものすごく喜んでました。

記者: 手続き的なことの確認ですが,仮執行はお金の部分だけですが,協会が仮に控訴した場合,すぐに土俵復帰とはいかないのですか。
弁護団 控訴された場合は判決確定ではないので,土俵に戻る日はその分遠のくと思います。ですから,控訴という手続きを踏まないで,一審で双方主張立証を尽くした結果ですので,判決内容自体受け止めていただいて,一刻も早い復帰に理解を示していただきたいと思います。

記者: これは,仮に無気力相撲があったとしても解雇は無効であるという判決でもあると思いますが,これを受けて今後の裁判に与える影響はどういうものがあるでしょうか。
弁護団 他への影響についてはまだ検討していません。要するに蒼国来関の処分の問題は,五月場所での一番が故意による無気力相撲であったかどうか,という点でしたから,この点だけに絞って私どもも主張立証を尽くしてまいった次第ですので,それで裁判所には,これが故意による無気力相撲とは言えないと判断していただきました。それだけで,私どもとしては十分と思っております。それ以外のところに及ぼす影響についてはまだ検討しておりません。

記者: 2年という時間をどのようにとらえてらっしゃいますか。
蒼国来: 本当に長かったという気持ちです。それでも応援してくださる方がものすごく多かったので,それだけがものすごく心の支えで,うれしかったです。

記者: 改めて,応援してくださった方,ファンの方へのメッセージを。
蒼国来: 当時,そういうことを言われた時に,私,何を言っていいのかわからなくて,やっとそれがこうやって裁判をやって,みなさんの前で明らかにできたことが,本当に,みなさんのおかげで,ここまで来たし,私がやっていないことを判決で言ってもらったのは,私自身としてもよかったし,これからも相撲に戻りたい気持ちは一切途切れてないので,みなさんには,これからももっと応援してもらいたい気持ちでいっぱいです。
(拍手)

記者: ないものをないと証明するのは苦労があったかと思うのですが,取組のビデオ映像を利用したのも一策ですか。
弁護団 おそらく相撲をご存じの方であれば,あれを見ただけで判断できるようなんですが,ただ,これを裁判官にわかりやすく説明するにはどのようにしたらいいのか,という点については確かに苦労しております。ただ,裁判所としては,見たとしても相撲については素人ですので,そこはかなり謙抑的に中立的に見たということで,そこでは双方の意見があるんだろうな,という認定にとどまっていると思います。ただ,我々が訴えたかったのは,これを見ていただければ本当は,わかる人にはわかります,ということでした。

他にございませんでしょうか。では,他にないようでしたら,予定の30分ほど経ちましたので,これにて終了とさせていただきます。本日はご多用中のところ多数お集まりいただきありがとうございました。(拍手)

以上。

本日の判決について

平成25年3月25日 蒼国来関弁護団

財団法人日本相撲協会所属力士である蒼国来関〚本名,恩和图布新―エンクートフシン―)は,平成23年4月,日本相撲協会から,平成22年5月場所11日目の取組で「故意による無気力相撲」を行ったとして引退勧告処分を受け,拒否したところ解雇処分を受けました。蒼国来関は,「故意による無気力相撲」など行っていないことを主張して,平成23年6月,日本相撲協会を被告として幕内力士の地位にあることの確認及び幕下力士の給与の支払いを求めて提訴し,本日,東京地方裁判所において,蒼国来関の請求を認める,全面勝訴の判決を受けました。

判決は,蒼国来関の「故意による無気力相撲」は事実無根であるとし,日本相撲協会の引退勧告および解雇処分が不当なものであると判事しています。提訴以来1年9か月にわたり,原告被告双方が主張立証を尽くし,慎重に審理されたうえでの結論です。蒼国来関は,幕内力士として心技体が充実しつつあり,飛躍のときを迎えようとしていた矢先,まさに青天の霹靂というべき解雇処分を受け,約2年もの間雌伏のときを余儀なくされてきました。土俵に復帰できる人一日千秋の思いで待ち望んでおり,また,蒼国来関の復帰を待ち望んでいる相撲ファンも沢山おられます。

力士が心技体を充実させ,十分な力を発揮できる時期は限られています。日本相撲協会が判決を真摯に受け止め,蒼国来関を直ちに幕内の土俵に復帰させることを,切に願う次第です。

以上


(写真:全面勝訴を受け,裁判から出る蒼国来と弁護団
※この後,記者会見が行われました。その内容は近々掲載させていただきます。

和解協議の結果について

私,蒼国来が(財)日本相撲協会を相手に解雇無効などを求めてきた訴訟は,お知らせしましたとおり去る2012年12月20日に結審しました。
続いて裁判所の和解勧告により,12月25日と本年1月22日の2回にわたり裁判所で和解協議が行われましたが,和解は成立せず,打ち切りとなりましたことを,ご報告申し上げます。
したがいまして,この訴訟は,判決で決着することになりました。判決は2013年3月25日15時から言い渡される予定です。


私は,勝訴することを信じてこの日を待ちます。そして一刻も早く土俵に復帰できるように,万全の状態を作っていくだけです。ここまでずっと,弁護団の先生方はもちろん,署名をしてくださった2万を超える方々はじめ,私を応援してくださる皆さんが,私を強く支えてくださいました。
そのおかげで,2年になった裁判の間ずっと,私の潔白を法廷の場でしっかりとお見せすることができたと思います。


絶対に勝訴して,私を信じ続けてくれた皆さんに,土俵に復帰してこの恩を返したい,ただそれだけが願いです。
そのためにもとにかく今は,毎日しっかり体を作りながら,判決の日を待ちたいと思います。


蒼国来栄吉

裁判が終結して

報道等のとおり、2012年12月20日午前10時から、私が(財)日本相撲協会を相手に解雇無効などを求める訴訟の弁論が行われ、結審しました。判決日は2013年3月25日に決まり、また、同時に裁判所から和解勧告がなされましたので、まずは2012年12月25日から和解の交渉が始まることになりました。

2011年4月14日の解雇処分以来、同月の仮処分申請、同6月の本訴提起とはじまった裁判も、これで結審という一つの節目を迎えることができました。あれから1年半が経ちましたが、私の気持ちは最初からずっと変わっていません。私は八百長にはまったく関与していないからしっかり調査してほしいということ、そして何より絶対に土俵に再び立つということ、この気持ちはずっと変わりません。

これまでに、多くのいろいろな方に助けてもらってきました。昨日も開いていただいた13回にもおよぶ「蒼国来を囲む会」に集まって下さったみなさんをはじめ、いろんな応援活動や、あちこちで招いていただいたり、日々いろんなメッセージを送ってくださったり、本当にずっと私を力づけてくださいました。そして、この裁判を通じて、私の気持ちを法廷で私以上に強くはっきりと言って下さった弁護団の先生がた。毎週のように5時間、7時間におよぶ会議に集まって、私の話を徹底的に聞いて調べて下さいました。

この恩を私が返すのは、土俵に立つことがすべてだと思います。その第一歩がまわしを締めて身体を動かすことです。実は、このまえから、四股・てっぽう・腰割りといった基本から、まわしをしめて、一人でやりはじめています。久しぶりにしめるまわしは、とても重たかったです。足腰にずっしりくる重さもありますが、私にとっては、これをしめるまでの心のまわしの重さが何より重かったです。最近、朝になるとじっとしてられなくなっていました。早朝になるともう寝てられない感じがあって、ようやくまわしを締めて身体を動かすことができるようになりました。今はテッポウをしても骨までジンジンしてきます。だけど、やると決めたからには何があってもやるつもりです。そのときが来るまでやれることはやって、待ちたいと思います。今は重いし、体力がどこまであるのかわからないので手探りですが、このまわしが軽く感じられる日が来るのを信じて頑張りたいと思います。

解雇されてから来春で2年になります。この時間のことについて、関取として強くなるのに一番大事な2年を棒に振った、とよく言われますし、自分でも思ったことがあります。だけど、そうじゃなくて、これは自分の現役が2年伸びたんだ、2年分の力の貯金をもってまた稽古に励めるんだ、そう思えばいい、と、そう言ってもらって本当にそうだと思いました。この2年ためた力をこれからの稽古で使って、関取として堂々と土俵に戻りたいと思います。

ここまで私をささえて下さった皆さんのお気持ちは決して忘れません。そして、これからもっともっと応援してもらえるくらい、頑張ります。あともう少し、必ず本場所の土俵に戻りますので、どうかよろしくお願いします。

蒼国来栄吉


(写真:「蒼国来を囲む会」でのひととき)

次回裁判(結審予定)&蒼国来を囲む会(最終回)

蒼国来が(財)日本相撲協会を相手に,幕内力士としての地位確認等を求める裁判(東地 第19部C1b係 平成23年(ワ)第20049号)は,既報のとおり,いよいよ次回結審と思われます。日時・法廷は,

となっています。なお,裁判はどなたでも傍聴できます(ご参考 - 傍聴の手引き)。整理券の配布予定はありません(先着順)。

【蒼国来を囲む会(最終回:予定)】12月20日(木)19:30〜

また,同日12月20日夜19:30〜「蒼国来を囲む会」を開催していただくことになりました(会場:PRONTO IL BAR(プロント・イル・バール)霞が関ビル店虎ノ門駅スグ:アクセス])。
詳しくは「蒼国来を土俵に。のサイト」をご覧ください。

とりいそぎ事務局よりご連絡申し上げます。