蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

旅のご報告

遅くなりましたが,去る5月13日から,福岡・神戸・大阪・名古屋とお邪魔してご挨拶に伺いましたことをご報告させてください。

この旅で実感したのは,今さらですが,自分はファンの方に支えられてる,というか支えられてしかやっていけないってことです。いつもお世話になっている方はもちろん,街を歩いていても,自分は全然知らないおっちゃんやおばちゃんとか,自分より若い人とか,もういろんな人に,「あんた蒼国来やんか。絶対諦めずに復帰して」とか,「本場所でお前の相撲見るまで応援やめない」とか,「こんなおかしいことじゃダメだ徹底的にやれ」とか,いきなり抱きつかれたり,身体をビシビシ叩かれたり,あちこちですごい声をかけてもらいました。

もう場所にも出てないのに,全国で知らない人がものすごく応援してくれてるんです。こんな時でさえ。笑っていいのか,泣いていいのか,もう自分の感情がよくわからなくなりましたが,とにかくグっときました。そういう人たちのために,っていうとヘンかもしれませんが,これは何としてでもやらなきゃと思いました。

それと心に残ったのは,私と同じようにプロのスポーツの世界で,活躍した人たちと話せたことです。こういうことをやった人にしかわからない感覚というか,気持ちみたいなことを,すごくわかってもらえて,今の状態を本当に理解してもらえる人に出会えたことは,また別の意味で,これからやっていく自信になりました。

そういう人に言われたのは,スポーツの世界でやっていくということは,身体ひとつでやっていくということで,その世界以外の人には想像できないような身体をおかしくしてしまうかもしれないようなトレーニングを,文字通り命をかけて毎日やっている。そしてそうやって鍛えても,最高の力を出せる時期っていうのは本当に短い。それなのに,まさにそういう時期にある今,蒼国来がこういうことになっているということは,本当に悔しい,ゆるせないって,まるで自分のことのように,涙ながらに言われました。

もし同じ世界で生きてきた人だったら,どうやって強くなってきたのか十分知ってるんだから,とてもじゃないけどいい加減な調査で解雇なんてできないはずだ。なのに,今回はどうなっているんだ。そんなことを言われました。私がなんとなく感じていたことを,むこうから言ってもらって,こんなに理解してもらえてるんだと,実感しました。

東京以外の方には,「蒼国来は八百長をしたから解雇した」という報道だけしかあまりとどいていなかったそうで,本当にたいへんなご心配をお掛けしていました。なのに,それでも,こうして私のことを信じてくださる方がたくさん居てくださることを,旅の間じゅうずっと感じさせてもらって,ほんとうに何より嬉しかったです。信じてくださるみなさんに,私が無気力相撲を一番もとっていないことを証明するためにも,絶対,頑張らなきゃいけないと強く思いました。

今週末4日は,第2回の「囲む回」を開いてもらって,来週9日は裁判所で第3回の審尋,私にとって大事な6月は,今年も大事な月になりそうです。引き続き応援どうかよろしくお願いします。

アルバム

福岡にて。志免町の皆様と。じっくりお話させていただきました。すごい勢いで元気づけられました。

「関取なんだからグリーン車に乗りなさい。」とのことで,神戸まではグリーン車に乗りました。やっぱり広いです。

大阪は豊中サマルカンド柴籐さんで。ずっと熱烈に応援してくださる桂ざこば師匠も駆けつけてくださいました。


そして,「ホンマは今年の大阪場所で渡すつもりやってんけど,中止なったよって。」と,着物をお贈りくださいました。


「ちゃんと本場所で着てもらわな困るわ!」

千日前を歩いても,あちらこちらで声をかけてもらいました。「激励会や!皆で呑も!」となったのですが,ざこば師匠「忘れとった!明日,『ちちんぷいぷい』(毎日放送)生放送や。蒼ちゃんも出!」というわけで,急遽,翌日楽屋にお邪魔して収録,木曜日に放送していただきました。

そして名古屋は,一宮市浅井町の宿舎を尋ねて,その後もみなさんにしっかりお話させていただけました。

「今,行ってよかった。」帰ってきて,ちょっとホッとしてそう思った旅でした。
各地のみなさま,お忙しい中,私に会ってくださって,ありがとうござました。