蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

2011年4月14日蒼国来の記者会見:一問一答(その2/2)

その1からの続き)

Q.力士Aとの取り組みが出てきたとき,ビデオを見るなどして,ここはおかしいといった具体的な指摘があったのですか?
蒼国来:私にはビデオは見せてませんし,力士Aさんにどう調査したのかも知らされてません。だから反論のしようがなかったです。ただ,これが認定されましたとだけ言われました。どの動きがおかしいとかの指摘はありませんでした。

Q.1回目の調査は?
蒼国来:通帳と電話とを持って来てくださいということだったので,持って行って見せました。あとは,どんな関取と仲がいいのかとか,酒は好きかとか,よく飲みに行くのか,とかいったいろんな話でした。それが2回目になると,あなたは認定されています,問題は認めるか認めないかだ,我々は証拠をもってるし,認めれば特別調査委員会で守ってあげます,ということを言われました。向こうがわからないということにはきちっと答えてきたのにです。

Q.反論はしましたか?
蒼国来:反論したくても,どうして認定されるのか意味がわかりませんので(しようがありません)。誰が言ってるのかを教えて下さいといっても,それは教えられません。ただ,やったことを認めてくれ,としか言われませんでした。

Q.そして3回目に力士Aさんとの2番がそうだと?
蒼国来:力士Aさんとは今までまともに話をしたこともないし,挨拶程度しかしたことはありませんと説明しました。力士Aさんを呼んで,弁護士さんもいるところで,直接私が説明しますと言ったんですが,それはできませんと言われました。

Q.力士Aさんの証言で相撲人生が止められましたが力士Aさんに言いたいことはありますか?
蒼国来:力士Aさんが何を言ったのか,特別調査委員会は教えてくれなかったので,何て言ったのかがこの裁判で明らかになればいいと思います。

Q.八百長を仕掛けられたりしたことは?
蒼国来:しゃべったこと自体がありません。

Q.特別調査委員会は証拠を出してないが,証言が証拠だと言っている,となると裁判ではその証言を崩さねばならないと思いますが?
弁護士:具体的にどんな証言・供述がされたのかがまだわかりませんので,それが明らかになった時点で検討しなければならないでしょう。

Q.では証人申請の手続きになるのでしょうか?
弁護士:こちらからはいろいろ聞いてみたいですね。

Q.今回の退職金の支払いは,仮処分申請など今後の手続きに影響しますか?
弁護士:趣旨がよくわからないんですけど,一般の労働契約で考えると,退職金を出すということは,解雇だけど懲戒解雇ではなくて普通解雇だという処分になるかなと思ってますね。ということは,寄付行為を見ると,懲戒という処分はあるようですが,協会から見れば軽いほうの解雇という扱いになってると思います。
とはいえ,本人にとってはこれからもっとも充実した土俵人生を送れるはずだったんです。その道が今閉ざされているということ,それが本当に気の毒だと思います。解雇の処分自体の取り消し,撤回が一番のお願いです。
我々は仕事ですから法的手続きを検討しますが,それは最後の手段でして,蒼国来の言い分,そして代理人の弁護士先生の言い分を,もう一度相撲協会さんにはよく検討してもらいたい。

Q.具体的な手続きとしては,内容証明を送る,仮処分をするなどあるが,どうやっていくのですか?
弁護士:追々明らかになると思いますが,今,私からは言えません。というのも,まだ代理人の間で100%のコンセンサスが具体的方策・手順においてあるわけではありませんので。

Q.退職金を出す,だから認めろという話ですが,これは協会からの口止め料ですか?
弁護士:表現として適切かどうかはわかりませんが,ただ,認めなければ退職金や金銭支給はないと言われていた,そうすると幕内生活が長いわけじゃないし生活の問題もある,これは誰にとっても魅力です。それをあえて,もらえないかもしれない,なのに蒼国来はこういう選択した,ということはよほどのことだと思っていいでしょう。ですから協会が云々ということより,蒼国来の潔白を何としても証明したいというこちらの気持ちを汲んで頂きたいです。

Q.あらためて,八百長にはかかわっていませんね?
蒼国来:一切かかわってません。

Q.法的手段は最後の手段とのことですが,では手順は,まず協会に裁判ではないアクションをおこし,そのあと裁判,ということでいいのでしょうか? また,目的の主眼は,本人が八百長をやっていないことを証明することにあるのか,力士として復帰することにあるのか,どちらですか。
弁護士:まず協会にアクションをおこすかについては,今日はここにいらっしゃいませんがすでに別の代理人の先生から協会には申し入れを行っていて,それが続いていると考えて下さい。またあらためて出すかどうかは未定です。
次に,法的手続きについてですが,身の潔白の証明か,土俵に復帰かというと,その両者はイコールだと思います。地位保全仮処分の申し立ては一番早く本来の姿に復帰する手段ですが,やはりそれには裁判手続きを通じてこちらの潔白を証明する ― というと本来ヘンで,向こうが故意による無気力相撲を証明すべきですが ― こちらとしても,潔白を証明していきますし,それが土俵への復帰につながるものと考えています。

Q.これから土俵に上がれないとなると,たとえトレーニングをしても選手生命は苦しい。だからこれまでスポーツ選手はまず仮処分を申請してきました。そういう速さにはこだわってないなのかなという意味で伺いました。
弁護士:復帰への一番の近道はそういう手続きですから,最優先の手段として念頭にあります。一日も早く土俵に復帰することはアスリートにとって非常に必要ですので,一日も早く復帰できる手段を選択してきたいです。

Q.法的手段をとるかどうかはいつまでに決めますか?
弁護士:早いほうがいいので,1〜2週間以内には。

Q.これまでの代理人の先生の主張とは,どういったものだったのですか?
弁護士:詳しくはまだ十分聞いてませんが,調査の方法について,一生がかかっている決定だから慎重にしてほしいということと,いくつか示された証言について多々疑問があるという指摘を,意見書として出されていると聞いています。

Q.長い戦いですが,明日からどうやって生活していくんですか?
蒼国来:その辺は,今までこのことがあまりにも速くて,正直まだ何も考えていません。

Q.土俵に復帰したいですか?
蒼国来:もちろんそれを目指しています。

Q.協会を訴えるということになりますが,協会に対してどんな気持ちですか?
蒼国来:調査に対して,もっときちっとした調査をやってほしいということです。

Q.一番言いたいのは,自分は八百長やってないということ?
蒼国来:そうです。はい。

Q.今,髷がついてますが,解雇ということを言われて,その頭はどうしますか?
蒼国来:これから弁護士さんと話しながらやっていきます。もちろん髷は切るつもりはありません。

Q.アスリートとして身体を保っていかねばなりませんが,トレーニングは部屋でするんですか?
蒼国来:まだ考えてません。これから考えていきたいです。

Q.今回こういう行動をとるにあたって,親方や部屋のかたからは?
蒼国来:やりたいことを説明しましたので,親方もしっかりやってこいと。おかみさんや後援者,ファンのかた,多くの方に,きちっとやってないこと証明するためにやってください,と力強い言葉をいただきました。親方も,やってないことをやってないんて言うんだから,自分の気持ちのとおりにしなさい,と言ってくださいました。

Q.今,住まいは部屋ですか? 解雇されるとどこに住むんですか?
蒼国来:まったく考えてません。自分がやってないことを明らかにすることしか頭にないので。弁護士さんと話ながら考えます。

Q.親方は住み続けてもいいと?
蒼国来:はい。ありがたいです。これも相談しながら決めます。
弁護士:蒼国来にはたくさん支援してくださる人もいらっしゃって,そういう意味では彼は信頼されています。生活の面についても,いろんな人と話し合いながら進めていくことになるでしょう。

では,他になければこのへんで。今日はありがとうございました。