蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

裁判が終結して

報道等のとおり、2012年12月20日午前10時から、私が(財)日本相撲協会を相手に解雇無効などを求める訴訟の弁論が行われ、結審しました。判決日は2013年3月25日に決まり、また、同時に裁判所から和解勧告がなされましたので、まずは2012年12月25日から和解の交渉が始まることになりました。

2011年4月14日の解雇処分以来、同月の仮処分申請、同6月の本訴提起とはじまった裁判も、これで結審という一つの節目を迎えることができました。あれから1年半が経ちましたが、私の気持ちは最初からずっと変わっていません。私は八百長にはまったく関与していないからしっかり調査してほしいということ、そして何より絶対に土俵に再び立つということ、この気持ちはずっと変わりません。

これまでに、多くのいろいろな方に助けてもらってきました。昨日も開いていただいた13回にもおよぶ「蒼国来を囲む会」に集まって下さったみなさんをはじめ、いろんな応援活動や、あちこちで招いていただいたり、日々いろんなメッセージを送ってくださったり、本当にずっと私を力づけてくださいました。そして、この裁判を通じて、私の気持ちを法廷で私以上に強くはっきりと言って下さった弁護団の先生がた。毎週のように5時間、7時間におよぶ会議に集まって、私の話を徹底的に聞いて調べて下さいました。

この恩を私が返すのは、土俵に立つことがすべてだと思います。その第一歩がまわしを締めて身体を動かすことです。実は、このまえから、四股・てっぽう・腰割りといった基本から、まわしをしめて、一人でやりはじめています。久しぶりにしめるまわしは、とても重たかったです。足腰にずっしりくる重さもありますが、私にとっては、これをしめるまでの心のまわしの重さが何より重かったです。最近、朝になるとじっとしてられなくなっていました。早朝になるともう寝てられない感じがあって、ようやくまわしを締めて身体を動かすことができるようになりました。今はテッポウをしても骨までジンジンしてきます。だけど、やると決めたからには何があってもやるつもりです。そのときが来るまでやれることはやって、待ちたいと思います。今は重いし、体力がどこまであるのかわからないので手探りですが、このまわしが軽く感じられる日が来るのを信じて頑張りたいと思います。

解雇されてから来春で2年になります。この時間のことについて、関取として強くなるのに一番大事な2年を棒に振った、とよく言われますし、自分でも思ったことがあります。だけど、そうじゃなくて、これは自分の現役が2年伸びたんだ、2年分の力の貯金をもってまた稽古に励めるんだ、そう思えばいい、と、そう言ってもらって本当にそうだと思いました。この2年ためた力をこれからの稽古で使って、関取として堂々と土俵に戻りたいと思います。

ここまで私をささえて下さった皆さんのお気持ちは決して忘れません。そして、これからもっともっと応援してもらえるくらい、頑張ります。あともう少し、必ず本場所の土俵に戻りますので、どうかよろしくお願いします。

蒼国来栄吉


(写真:「蒼国来を囲む会」でのひととき)