蒼国来栄吉よりご報告

蒼国来栄吉の,真実を明らかにする闘いを報告していました。

昨日の裁判と10月21日(日)の蒼国来を囲む会

裁判

昨日2012年10月15日,16時から東京地裁527号室で弁論が開かれました[報道:スポーツニッポン]。

開廷してすぐ,裁判長が,被告側に対していくつか質問(主に,相撲協会の懲罰規定の解釈や運用について)があるので釈明するよう求めました。正直なところ,それを聞いたときはかなりショックでした。今回の弁論にあたって,これでついに結審するんだと思っていましたので,さらに時間がかかるのかと思うと。それでこちらの弁護士の先生も,できるだけ早く回答するよう被告側に求めました。

しかし,裁判長から,時間がかかっているが,この回答と次回の弁論で終結する予定だと聞いて,ほっとしました。この裁判で,はじめて「終わり」を意味することばを聴いたのです。
仮処分申請から今回まで,いつも裁判に行くたびに,ようやくここまで来た,という気持ちの連続でした。そして今回,ついに終わりが見えてきました。

私自身も,一時は動くのも嫌で,身体がたるんでしまったときもありましたが,今は,毎朝のウォーキングからはじめて,ジムで筋力トレーニングをしています。それから,モンゴル相撲の練習にも本格的に参加して,体だけではなく,勝負の感覚も磨いています。おかげで,身体の張りもとてもよくなってきました。

そして今回も,傍聴席は私を信じてくださる皆さまでいっぱいでした。法廷に入って傍聴席を見渡すと,いつも私を応援してくださる皆さんの顔が並んでいて,私を力づけてくれます。この皆さんのお気持ちがなければ,ここまで来ることは決して出来ませんでした。

いよいよ結審が予定される次回弁論期日は,2012年12月20日午前10時です。それまで,トレーニングをしっかり続けて,土俵に復帰できる日に備えます。

10月21日(日)「蒼国来を囲む会」

それから2012年10月21日(日)16時から,「蒼国来を囲む会」を開催していただきます(会場はSAKE bistro W:虎ノ門)[勝手連の皆様による案内]。これで囲む会も,去年の春から数えて,12回目になります。毎回,毎回,新しい方との出会いがあって,そして,いつも応援してくださる方が来てくださって,私が土俵復帰に向かえるよういつも力をもらっています。皆さんと直接お話させていただける,私にとって本当に貴重な機会をずっと設けていただいて,ありがたいです。

※会場準備の都合上,ご来場予定の方は事前申し込みしていただけるとありがたいとのことです[申し込みページ]。

昨日の裁判と明日7月21日(土)の第11回蒼国来を囲む会

昨日2012年7月19日(木)に行われた弁論では、私自身が証言しました。

昨年2011年4月11日に引退を勧告され、同月仮処分申請、6月に本訴提起、そして昨日まで約1年半たって、ようやくやってきた、自分の口から法廷で話せる機会でした。八百長だとされた相撲のこと、私を解雇する根拠とされた調査のこと、など、これまでずっと言いたかったことを、約2時間をつかって話すことができました。いままでずっと、胸のどこかに何かがひっかかっていた感じがしていましたが、昨日の弁論を終えて、そのひっかかりがとれた気がしています。

なお裁判は、少なくともあと1回の弁論が予定されています。次回は2012年10月15日(月)16:00〜東京地裁527号室で行われる予定です(いつもより狭い部屋だそうです)。

今回の弁論には、とてもたくさんの方が駆けつけてくださり(傍聴席に入れない方までいらっしゃるほど)、とても心強かったです。おかげで、証言に立っても緊張することなく、しっかり自分が知っている事実を話すことができたと思います。

そして、明日7月21日(土)18:00〜は、第11回「蒼国来を囲む会」虎ノ門で開いていただきます[リンク:勝手連の皆様による案内]。まだ判決までは時間がかかりますが、たえず皆さんからの応援があるので、こうして戦い抜くことができています。明日もどうかよろしくお願いします。

(写真:弁論を終えて)

次回裁判と蒼国来を囲む会

次回裁判(7月19日)では,原告本人の弁論が予定されています

七月場所の新番付も発表され、いよいよ本格的な夏を迎えようとしています。そして、この七月は私にとってとても大きな夏になります。

次回の口頭弁論は、2012年7月19日(木)14:30〜東京地裁706号法廷で開かれます。この弁論が事実上、今回の裁判での最後の口頭弁論となって、この弁論で結審する予定です。ですので、この最後の弁論では、原告当事者として私自身に陳述の機会が与えられる予定です。弁護士の先生からは、ただ知っている事実を素直に話せばいいと言われていますので、気負うことなく、真実を伝えられるように、しっかり話してきます。

実は、前回の口頭弁論の場で、私は自分がどういう手続き、どういう理由で解雇されたのか、初めて知ったことがいろいろあって、とても驚かされましたし、なんとも言えない気持ちになりました。しかし、これまで私の背中を後ろから支え、押して、見守ってくださっている皆さんの力は、私をここまで後押ししてくれました。そして今度の口頭弁論でもその力を感じながら堂々と話してきます。

7月21日、第11回「蒼国来を囲む会」

その報告は、7月21日(土)18:00〜虎ノ門「SAKE bistro W」で開催していただきます、第11回「蒼国来を囲む会」でもさせていただこうと思います。詳しくは改めてお知らせいたします。

この「囲む会」をとりまとめてくださっている勝手連の皆様は、街頭署名などを通じて、最近の私の状態をお知らせしてくださっています。そのインタビュー記事や皆さんからのメッセージがホームページに載っていますので、こちらもご覧下さい。

解雇されて1年以上かかった長い裁判でしたが、いよいよその結果が目前です。

今も、いつでもどこでも、いろいろな方が応援してくださいます。皆さんから「信じている。土俵での姿をもう一度見せてくれ。」そう言ってもらえつづけて、ここまでやってこれました。
ここまで私を信じ続けてくれた皆さんの気持ちが本当になにより一番の力です。あと少し、土俵に復帰するまでしっかりと戦いぬきますので、ひきつづき応援よろしくお願いします。

裁判経過と第10回「蒼国来を囲む会」

新聞等報道のとおり、昨日5月10日の裁判では、被告側証人として特別調査委員会の委員が出廷して、主尋問・反対尋問あわせて約2時間、証人尋問が行われました。
次回の裁判は、2012年7月19日14:30〜、同じく東京地裁706号法廷にて開かれます。

なお明日5月12日は、第10回「蒼国来を囲む会」を開催していただく日です。

皆さまと直接お話させていただける本当にありがたい場を、こうして作っていただけることにいつも感謝の気持ちでいっぱいです。

また、ちょうど大相撲は五月場所中ですが、勝手連の皆様が、今場所も両国で街頭署名をされているとのことです(案内ホームページ)。

まだ裁判は続きますが、こうしてずっと応援してくださる方がいる限り、私は大相撲の土俵に戻ることに向かって戦うことができます。
どうかひきつづきご注目のほどよろしくお願いします。

明日5月10日の裁判

蒼国来が(財)日本相撲協会を相手に,幕内力士としての地位確認等を求める裁判(東地 第19部C1b係 平成23年(ワ)第20049号)の次回口頭弁論は,明日,以下のとおり開かれますので,あらためてご連絡申し上げます。

  • 日時:2012年5月10日(木)午後1時10分〜
  • 法廷(予定):706号

なお,裁判はどなたでも傍聴できます(ご参考 - 傍聴の手引き)。

坪内祐三(著)『大相撲新世紀 2005-2011』

以前、『文藝春秋(2011年6月1日号)』で「人声天語 ― 私も蒼国来を支援する」を執筆された文芸評論家の坪内祐三さんが、『大相撲新世紀 2005-2011』という本を出版されました。

本書は、大相撲の「見届け人」を自負される著者が、2005年から現在まで、それぞれ当時に執筆なさったエッセイなどを時系列上に再編したもので、相撲愛にあふれた、かつ批判的な視点から、大相撲界を常に鋭く分析しつづけた論考がつづきます。

大相撲界激動の6年間をリアルタイムで追った本書を通読することによって、今日の相撲界の社会での位置づけが見えてくるだけでなく、この大相撲八百長問題とは何なのか、そしてさらに蒼国来がこの問題に巻き込まれるに至ったのはなぜか、順を追って理解することができる一冊です(「私も蒼国来を支援する」も所収)。

それら各論は、起きた事象を伝える報道としてではなく、とことん相撲に「はまった」著者の想いとして述べられているだけに(当事者ら自身の考えとの一致云々を超えて)、意味も理由もあるひとつの物語として読者の心に届くものとなっています。筆致は軽妙で読みやすいが、提起されている内容は相撲界にとって重い。

蒼国来が解雇されて1年が経ち、裁判も佳境を迎えた今、本書を読んで、改めてこの蒼国来の戦いの意義を噛み締めているところです。(事務局)

第9回「蒼国来を囲む会」を終えて

先日は、第9回「蒼国来を囲む会」にお越しくださいましてありがとうございました。

あれから1年が経ちましたが、今になっても、東北から九州まで、何十名もの方が全国から来てくださって、励ましてもらえて、本当にありがたいです。

この第9回では、勝手連ホームページ]の方が作ってくださった「蒼国来関は今:パート2」という題のビデオをみんなで見ました。

このビデオは、わたしがこの約1ヶ月にわたって参加した、ラグビーの実業団チームとのトレーニングを映してもらったものでした。当日は、私が慣れない動きで膝を痛めたということがやけにクローズアップされましたが、言いましたとおりそれは全然問題ありません。それより強調しておきたいのは、あのビデオは1週目に撮影してもらったビデオで、実はあれからトレーニングのメニューはもっとハードになっていって、それもひととおりこなしてきたということです。やっぱり一流のスポーツマンといっしょに体を動かすのは、なにより気持ちがいいですし、なんとなくわかりあえる感じがします。それに、実業団の選手は、普段は社会人として働いているせいもあって社会のことがよくわかっている上に、年齢も私と近いか年上の人が多くて、考え方とかいろいろ勉強になります。

こうして身体を動かしていると、その間はいろいろ忘れることができますが、今、裁判は、証言とかもはじまって、ますます重要な時期になっています。体は大丈夫ですが、気持ちが負けないように、ひきつづき真実を明らかにできるよう弁護団の先生方といっしょに頑張っていきます。次回の口頭弁論は2012年5月10日(木)です。

そして、5月12日(土)には第10回の「蒼国来を囲む会」を開催していただけることになりました。会場などは追ってご報告いたします。

引き続きご注目のほど、よろしくお願いします。